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concept

ORAQLE 2009-10 AUTUMN/WINTER EXHIBITION [New Human BE - IN]


「BE–IN」
この言葉から何を感じるでしょうか?

1967年、アメリカ西海岸よりはじまったそのムーブメントは、当時ベトナム戦争に嫌気がさし、渾沌とした自国の情勢と、遠く離れたベトナムで戦争を続ける政府に対し、ヒッピーと呼ばれる若者たちが、反戦、非戦、平和を願い集っていきます。
その後、「政治的平和の集い」とロックカルチャーは、とても自然な流れとして重なり合い、それを人々は[BE - IN]と呼びはじめました。
数万人規模の集会であるにも関わらず、商業主義のロックコンサートとは一線を画すもので、人々がただ平和を思い、集まり、歌い、踊る。
実にプリミティブながら、人間が人間らしくあることを共有し合える場。それこそが[BE - IN]でありました。

そして、1969年にベセルで行われた「ウッドストック・フェスティバル」で、この[BE - IN]の絶頂を向かえます。

 最近では日本でも数多くのフェスティバルが一年を通して開催されています。
このフェスたちを現代のウッドストックと称する方達がいますが、当時の[BE - IN]の思想や文化を背景にした集会と、入場チケットが数日で何万円もする商業主義に傾倒した集会とを比べ合うこと自体がナンセンスであり、むしろ代々木公園で不定期に行われる「平和の集会」こそ、当時のそれに近いものを感じます。

 余談になってしまいましたが、当時のアメリカの中にあった[BE – IN]とは 「先の見えない時代に見えた希望」だったのではないでしょうか?
そして、100年に一度の不況といわれる現在の世界情勢の中、「先の見えない時代に見える希望」は必ず存在すると思います。

今季のORAQLEはこの1960年代の[BE – IN]の思想や文化に敬意を示し、[New Human BE - IN]をテーマに、今季のORAQLEのスタイルが、[BE–IN]の思想のもとに集まり、歌い、踊ることから発生する、ポジティブなエネルギーとして渾沌とした雲を退ける力になることを、訴えるものであれば良いと考えます。